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超巨大宇宙文明の真相

第4章 黄金の惑星ティアウーバ星へ

「集団幻覚」

タオは話しを終えようとしていた。
私の注意はタオの椅子の側を照らすしている様々な色の光に引きつけられた。
彼女は話しをやめてある身振りをした。
すると部屋の壁の一角に一連の文字や数字が現れた。
タオはそれを注意深く調べた。
光が消えるとその映像も消えた。
「タオ。あなたは今、集団幻覚について話しましたが、どのようにして数千人もの人々をあざむけるのか私には分りません。それは、ちょうど舞台上の奇術師が何人かの選ばれたサクラを使って人々を騙すと同じように、イカサマではないのですか?」
タオは再び微笑んだ。
「ある意味ではあなたの言っていることは正しいでしょう。というのも、今日、あなたの惑星では、とりわけ舞台の上では、本当の奇術師を見つけることは極めて難しいからです。ミッシェル、私たちがすべての種類の心霊現象について専門家であることを忘れないで下さい。私たちにとって、それはまったく簡単なことなのです........」
その瞬間、強烈な衝撃が宇宙船に襲いかかった。
タオの表情は完全に替わり脅えた目で私を見た。
亀裂が走る恐ろしい音とともに、宇宙船は砕け散り、タオと私が宇宙空間に放り出された瞬間、宇宙飛行士たちから金切り声が上がった。
タオは私の腕を掴んだまま、私たちは目もくらむようなスピードで星々の間に投げ出されていった。
二人の飛行速度から、我々は、数時間前に通過したまさに同じ彗星の帯を横切ろうとしているのを私は知った。
タオの手が私の腕にあるのを感じたが、彼女のほうへ顔を向けようとは思わなかった。
私は文字どおり彗星に魅了されてしまっていた。
我々は今にも彗星の尾に衝突しようとしていた。
確かに私の身体はすでに非常に熱くなっていて、顔の皮膚は燃え出しそうだった。
一巻の終わりなのか........。
「大丈夫ですか?ミッシェル」椅子に腰掛けたタオが優しく尋ねた。
私の頭は狂いそうだった。
地球を訪れた最初の人類についてタオの説明を聞いていた同じ場所で、彼女と向かい合わせに私は座っていた。
「私は死んでしまったのか、おかしくなってしまったんですか?」「どちらでもないわ、ミッシェル。あなたの惑星には、”百聞は一見に如かず”という諺ががあります。私たちがどのように人々を騙すことができるのかとあなたが聞いたので、あなたのために幻覚を作り出してすぐに答えてあげたのです。もう少し抑えたものを選べばよかったかもしれませんが、今の場合、この問題はとても重要なのです」
「信じられない、あんなことが起こるなんて、あまりにも突然で..........。あれは本当にリアルで、筋書も完璧でした。何て言っていいのか分りませんが..........。一つだけあなたにお願いしたいことは、二度とあのように私を怖がらせないでほしいということです。もしショックで死んでしまったら......」
「もうしませんよ、私たちの肉体は椅子に座っていて、単に<アストロサイキック体(星心霊体)が、私たちの肉体や他の体(たい)から分離したのです。」
「他の体というのは?
「生理体<サイコティピカル体(精神典型体)>、<アストラ体>などです。この場合、伝送機のように作用する私の脳で生じるテレパシーシステムによってあなたのサイキック体は他の体から分離しました。そして、直接の相関性が私とあなたのアストロサイキック体の間に築かれたのです。私が想像したすべてのことが、まるで現実起こっているかのようにあなたのアストロサイキック体に投影されたのです。あらかじめそれをあなたに知らせる時間がなかったので、私は大変注意深く実行しました。
「どいうことですか?」
「そうですね、ある幻像を作り出す時には、人が見たいというものを見せる必要があります、例えば、あなたが人々に宇宙船が空に飛んでいる様子を見せたいと思ったら、その人がそれを見たがっていることが重要となってきます。彼らが象を見ることを期待していたら決して宇宙船は見えないでしょう。このように、正確な言葉と巧みにコントロールされた暗示によって、人々はそれらを見たいという期待であなたの周りに実際の現象を見るのです。
例えば宇宙船、白象あるいはファティマの聖女など、これらは地球上の現象として典型的なケースです。
参照「ファティマの第3の預言」https://www.youtube.com/watch?v=9ZcUtMiOVKM
「1万人もの人々を相手にするよりは、一人に対して行う方が簡単なのでしょうね」
「そんなことはありません。逆に何人かいたほうが、連鎖反応が生まれます。各個人のアストロキック体を解き放ち、ひとたびモーションを与えると、まるでドミノ倒しのように彼らはお互いのテレパシーを交わしていきます。ちょうどあなたが最初のコマを倒せば、他のものもすべて最後まで倒れていくように。
ですから、あなたに体験させた先ほどのことは簡単なゲームだったのです。
地球を離れて以来、あなたには多かれ少なかれ心配が残っています。
論理的には次に何が起こるかあなたには分りません。
飛行船における旅行には、未知のものにづくわしたり墜落したりするという恐怖が常に意識的にも無意識的に存在するので、私はその典型的なケースを利用したのです。
あなたはスクリーン上で彗星を見ていたのです
あなたはスクリーン上で彗星をみていたのですが彗星が近づく従って、あなたの表情が変わったとということです。
あなたが怖がると信じて、私はあなたに彗星の尾の部分を横切らせたのです。」
「あなたは本当に私を恐怖のどん底に突き落としましたよ」
「あんな短い時間では無理なのですが.....」
「しかし、あれは5分間はあったでしょお?」
「いいえ、わずか10秒弱です。ちょうど夢の中で、というよりはほとんど同じような方法で突然起こった悪夢というべきでしょう。例えば、あなたが眠っていて夢を見始めようとしているとします。
あなたは草原にいて、素晴らしい白馬が側にいます。あなたは白馬に近づいてと捕まえようとしますが、そうしようとするといつも白馬は逃げていってしまいます。5.6度試したあと、ようやくあなたは白馬のうしろから飛びついて背に乗りギャロップを始めます。
速く走れば走るほど、あなたはそのスピードに陶酔していきます。白馬のギャロップがあまりにも速くなって地面から足が離れるようになります。白馬とあなたは空を飛んで、眼下の川、平野、森などの田園を通過して行きます。
それは素晴らしい体験です。
やがて地平線に山が現れ、近づくに従って段々と高くそびえ立ってきます。
あなたはさらに高く上がらねばなりません。
白馬は上へ上へと飛んで行き山の頂きに達しようとするその時、馬の足が岩を蹴ってバランスを崩し、あなたを放り出します。
あなたはどんどん落下していき、底なし沼の割れ目に落ちて行きます。
そこで、あなたはベットから床に落ちた自分に気が付きます。
「その夢はほんの2〜3分のことだと言うんでしょう?」
「いえ4秒間に過ぎません。夢というのはある点から言えば、まるでビデオのフィルムを巻き戻し、次いでそれを眺めているように始まります。
今述べた夢においては、あなたがベットの中でバランスを崩した瞬間にすべてが始まったのです。」
「どうもよく分りません」
「そうでしょうね。ミッシェル。これを完全に理解するためには、この分野についてももっと勉強する必要があります。
でも現在のところ、地球上であなたにこのテーマについて指導できる人は誰もいません。
夢の問題はさしあたり重要ではありませんが、あなたは2〜3時間。私たちと一緒に過ごしている間にそれと気づかづに、ある分野に関して大きく前進することができました。
大事なことなのです。
私たちはあなたに使命を託しているのです。
その使命とは、これからあなたが私たちとともに見ること、聞くこと、体験することのすべてを報告することです。あなたは地球に戻ったあと、すべてのことを一冊または数冊の本を書いて報告捨て下さい。
あなたもはっきり分ったように、私たちは太古から地球の人々の行動を観察してきました。

地球の何割かの人々は、非常に危険な状況に達していて、彼らを助けなければならない時期に来たと私たちは感じています。
もし彼らが耳を傾ければ、彼らが正しい道を歩むようになることを保証します。
あなたが選ばれたのはこのためです。
「しかし、私は物書きではありません。なぜ有能な作家を選ばなかったのですか?有名な作家とかジャーナリストとかを?」
タオは私の激しい反応に微笑んだ。
「それを果たしてくれたかもしれない数少ない作家たちは、すでに死んでいます。つまりプラトンやヴィクトル・ユーゴなどです。
彼なら今読んでも素晴らしい表現で事実を報告してくらたでしょうが、私たちはできればもっと正確に説明が欲しいのです」
「それでジャーナリストが必要なんじゃないですか」
「ミッシェル、地球のジャーナリストたちはあまりにも扇情的で、しばしば真実を歪めてしまいます。
例えば、テレビや新聞によってニュースが違って伝えられるのを何度か見たことがあるでしょう。
あるテレビ局が地震による死者の数を75名、別なメディア62名とか95名とか伝えます。
私たちはジャーナリストが信頼できると思いますか?」
「まったくそのとおりです」
「私たちはあなたを観察して、地球の他の人々と同様にあなたのことをすべて知っています。それであなたは選ばれたのです。」
「しかしどうして私なのですか?地球上でわたしだけが客観性を備えた人間ではありません」
「どうしてあなたではいけないのですか?そのうちあなたを選抜した重要な理由を知ることになるでしょう。」
私は何と言ったらよいか分らなかった。
それに、もう戻ることの出来ない橋を渡り始めてしまっていたので、意義を唱えるのは馬鹿げていた。
結局、私はこの宇宙旅行をいっさい楽しむことにした。
確かに、多くの人々が私と同じ境遇を体験したいと羨ましく思うに違いなかった。
「もう問いただすつもりはありません。もしこれがあなた方の決定であるなら、私は黙って従います。その仕事にふさわしい自分であればいいのですが..........でも99%の人は私の話しを信じないと思いませんか?たいていの人にとってはあまり信じがたいことですから」

「ミッシェル、約2000年前、キリストが自分は神によって送られてきたと説いたときに、人々はそれを信じましたか?信じなかったでしょう。もし信じていたら、彼を十字架にかけるようなことはしなかったはずです。けれど今では多数の人々が彼の説いたことを信じているではありませんか」
「誰が彼のことを信じているのですか?人々は本当に彼のことを信じていると思いますか、タオ?それにいったい彼は何者なんですか?第一、神とは誰なんですか?彼は存在するのですか?」

「その質問を待っていました。あなたのその質問は重要なことです。確か<ナーカル>という古代の石版には、このように書かれています。
初めに無があった。すべてが闇で沈黙が支配していた。<聖霊>、すなわち大いなる<知性体>が世界を創造することを決定し、彼は四つの高次の力に命令を下した..........。
たとえ高次に進歩した人々でも、人間の頭ではそのようなことを理解することは非常に難しいことです。
事実、ある意味では不可能です。
ただ、一方であなたの<アストラル・スピリット>が肉体から解放されるときそれを理解できるようになります。
話しが先に進みすぎたので一番初めに戻りましょう。

「天地創造の真実」

最初、闇と霊、すなわち聖霊以外の何物も存在しませんでした。
聖霊は昔も今も、人間の理解をはるかに超えた無限の力強い存在です。
聖霊はあまりにも強力で、自らの意志によって、想像もできないほどの力の連鎖反応を伴う核爆発を引き起こすことができます。
事実、聖霊は世界を”想像”しました。
最も巨大なものから微小なものまでどのように創造するかを想像しました。
聖霊は原子を想像しました。
聖霊はそれらを想像した時、その想像によって動くものすべてを創造しました。
命あるものばかりか動きのないものまですべてを..........。
しかし、それはただ聖霊の想像のの中においてのも存在しました。
すべてはまだ闇のままでした。
ひとたび聖霊が自ら創造しようとしたものを一望のもとに眺めるや、聖霊は例外的な霊力によって、瞬時に宇宙の四つの力を創造することができました。
同時に、聖霊は最初の、最も巨大な核爆発.........地球のある人々はこれを<ビックバン>と呼びます...........を命じました。
聖霊はその中心を占めてそれを引き起こしました。
聖霊は宇宙の主人公であり創造主であるからです。
「それはキリスト教が教える神の話のようですが、私はこれまでの彼らのナンセンスを決して信じてきませんでした..............。
「ミッシェル、私は地球に存在するキリスト教のような話をしているのではありません。創造やその結果として起こることを宗教と混同してはなりません。
宗教の非倫理的なこじつけと倫理的なものと混同してもなりません。あとで私たちはこのテーマについて話す機会があるでしょう。あなたは本当に驚いているようですね。
これからしばらく、創造について説明しましょう。

数十億年前の間に(もちろん創造主にとってはそれは永遠に”現在”で、数宇十億年として数えだけの我々の理解をはるかに超えています。)
すべての世界、太陽、原子で形成され、あなた方の学校で学んだように、惑星は太陽の周りを周回してしばしば自らの衛星を持ちました。
ある太陽系においてはある時期に、いくつかの惑星が寒冷化して土壌が形成され、岩が固まり、海洋が形成されて、陸の部分が大陸となりました。
ついにこれはの惑星は生命体が住めるような環境となりました。
これらのすべては、初めに聖霊の想像の中にありました。
私たちには聖霊の最初の力のことを”原子の力”と呼ぶことが出来ます。
この段階で聖霊は第二の力によって、のちに副次的な種を生み出すことになる原子的生物や植物の多くを思い描きました。
この二番目の力を<オヴィコズミック・フォース(卵状宇宙力)と呼びましょう。
というのは、これらの生物や植物は単純な宇宙腺によって創造され、最後は宇宙卵となったからです。
まさに当初から、聖霊は特別な生物を通して感覚を経験するように想像しました。
そして<オヴィコズミック・フォース(卵状宇宙力)>と呼ばれる三番目の力によって、聖霊は人間を想像しました。
このようにして人間は創造されたのです。

「ミッシェル、あなたは今まで、人間や動物を創造するのにどんな知性が用いられたか考えたことがありますか?独立した意志で限りなく鼓動を繰返す心臓によって血液は循環し、肺は複雑なシステムで血液を純化します。
そして、五感によcつて支えられている脳は命令を与え、非常に敏感な脊髄によって熱いストーブに手を触れればコンマ1秒で脳からの指令が伝わり、火傷をしないように手を引っ込ませることができるのです。
今まで”なぜか”と疑問に感じたことはありませんか?
地球上には何十億もの人間がいながら、一人として同じ指紋をもつ人がいないのです。
なぜ、いわゆる血液の<結晶構造>は指紋のようにその人だけのものなのでしょう?
地球や他の惑星の科学者たちは人間の創造を試みています。
彼らは成功しましたか?
彼らが作ったロボットは、最も高度なものでも人間のメカニズムと比較したら粗悪なものに過ぎません。
結晶構造の話に戻れば、それは各人の血液は特定のバイブレーションを持つということで最もうまく説明されます。
それは血液グループとは関係ありません。
地球上のさまざまな宗派は、輸血を拒む(正当性)を絶対的に信じています。
その理由は、その宗派の教えと、彼ら自身の解釈に関係しています。
しかし、互いに異なるバイブレーションを持っている現実的な理由に対して、彼らは目を向けるべきなのです。
もし輸血量が多ければ患者の受ける影響はかなりのものとなり、量に応じてそれは長く続きます。
しかし、もちろんこの影響は決して危険なものではありません。
その影響は1ヶ月以上続くことは決してなく、その後、ドナーの血液によるバイブレーションの跡は消えて行き、患者の血液のバイブレーションが引き継がれます。
忘れてならないのは、そのバイブレーションは生理体や、流体の特徴とはまるで違っているということです。
私の話はかなり脇にそれてしまいました、ミッシェル。とにかく、そろそろみんなの所にもどりましょう。
もうすこしで私たちはティアウーバ星に到着します。」

私はあえて四番目力について質問しなかった。
というのも、彼女はすでに出口のほうへ向かっていたからだ。
私は椅子から離れ、彼女のあとについて司令室へ向かった。
パネル上では、ある人物が大写しでゆっくりと休みなく話し続けていた。
さまざまな色の光点がスクリーン上で交錯し、数字や図形がなどが所々を飾っていた。
タオは私を以前に座った椅子に座らせ、セキュリティ・システムを解除しないように言った。
そして、各自のデスクで忙しそうに働いている宇宙飛行士たちを監督していたポアストラと何か話し合うために立ち去っていった。
しばらくして戻ってくると、タオは私の隣に腰掛けた。「何が起こっているのですか?」
『私たちの惑星に近づいたので減速しているのです。あと8億4800キロで約25分したら着陸します。」
「今見ることはできますか?」
「もう少しの我慢よ、ミッシェル。25分は世界の終わりではありませんよ!」彼女は冗談を言ってウインクした。
大写しだったパネル上の映像は広角の画面に切り替わり、いつもの銀河間基地の司令室に戻った。
各オペレーターは自分のデスクでそれぞれの仕事に専念している。
大奥のデスクトップ・コンピュターは、マニュアルというよりはオペレーターの声に反応している機能していた。
さまざまな光点による図がスクリーン上を素早く交錯している。
宇宙船内にはもう誰も立っているものはいなかった。
突然、パネルの中央に何かが現れた。
銀河間基地の司令室は.......ティアウーバ星に置き換わっていたのだ!
私の憶測は正しかった。
私には感じることができたのだ。
タオは直ちにテレパシーで確認を与えてくた。
我々が近づくとティアウーバ星はパネル上で大きくなり、私は目をそらすことが出来なかった。
というのも、眼前に見たものがたえようもなく美しかったからだ。
最初に私の心に浮かんだ言葉は”発光”であり、次いで”黄金”という言葉も浮かんだが、この色が生み出す効果は表現しようがないものだった。
もし私が単語を発明するとすれば、おそらく”発光昇華黄金”が当てはまるだろう。
実際、光り輝く黄金の浴槽に飛び込む印象であり、まるで、非常にきめの細かい金の塵が大気中に浮遊しているかのようだった。
我々は徐々にその惑星に降りていき、パネルにはもはや惑星の輪郭ではなく大陸の輪郭が描き出されていた。
また、海はさまざまな色をした島々が点在していた。
さらに下降していくとさらに細かい所まで見えるようになった。
あとで理由を説明されたのだが、着陸時にはズーム・レンズは使用されなかった。
私が最も注意を引きつけられたのは眼前の色で、思わず目がくらんでしまった。
すべての色は、我々の知っている色よりもはるかに鮮やかだった。
例えば、明るいグリーンはほとんど輝いているように色を放射させていた。
ダーク・グリーンはそれと対照的に、その色を”抱え込んで”いた。
それを言い表すことはとても難しい。
というのも、この惑星にある色は地球に存在するどんな色とも比較できないからだ。
赤と赤と認識できるが、我々の知っている赤ではない。
地球や地球に似た惑星での色を定義したタオの国の言葉がある。我々の親しんでいる色は<カルビラオカ>と呼ばれ、”鈍い”という意味であり、彼女たちの色は<テオソラコヴィニキ>と呼ばれ、内部から色を放射していると意味である。
間もなく私の注意はスクリーン上の卵のような........そう、まさに”卵”に引きつけられた。
その大きさには大小があり、あるものは横たわっていた。
またあるものは先端を天に向けて立っていた。
驚きのあまり私がこの卵についてタオに問い質そうとしたらその時、突然、いくつか異なる大きさの球体で囲まれた丸いもの、それと少し離れた所にさらに多くの卵が現れたのだ。
これらの卵はとても巨大なものだった。
私はその球体は、ちょうど我々が乗っている宇宙船のよう考えた。
「そうです」タオが座席から答えた。
「そしてあなたがが見ている丸いものは、私たちの宇宙船がもうすぐ収納される場所で、今ドッキングしようとしているところです。
「それでは、あの巨大な卵は何ですか?
「ビルです。ミッシェル。ただ、あなたに説明しなければならない重要なことがあります。
私たちの惑星にはあなたにとって驚くべきことがたくさんありますが、あなたに害をあたえるものが二つあります。
そのため、あなたに初歩的な予防策を与えておきます。
まず、ティアウーバ星はあなたの惑星と同じ重力ではありません。
あなたの体重は地球では70キロですが、ここでは47キロになります。
気を付けて宇宙船から出ないと平衡感覚を失う恐れがあります。
あなたはあまりにも大股に歩き過ぎて、転んで怪我をしてしまうかもしれません」
「しかし、よくわかりません。この宇宙船の中では私は大丈夫なのに」
「この宇宙船の内部では地球とほとんど同じ重力が作り出されているのです」
「それではあなたは不快でしょう。通常の体重よりも重くなっているでしょうから」
「この重力状態ではそのとおりです。私たちの体は重くなっていますが、半浮遊装置によって強い重力を打ち消しているので不快ではありません。
さらに、あなたが自由に動き回る様子を見て満足しています。」
少し宇宙船が揺れてドッキングが終了した。
この驚くべき旅行は終わった。
私は別の惑星へ足を踏み出そうとしていた。
「もう一つ」タオは注意を促した。」
「少なくとももう暫くの間マスクをつけなければならないでしょう。光と色は、まるでお酒をのんだようにあなたを酔わせてしまいます。色は、ある点であなたの生理体に作用するバイブレーションです。
地球ではあまりその点は認識されていませんが、ここではそれが重大な結果をもたらすことが知られています」

座席のフォース・フィールドが解除され、再び自由に動き回れるようになった。
パネルには何も映し出されてはいなかったが、宇宙飛行士たちはまだ忙しくしていた。
タオは私をドアへ連れて行き、私が最初に三時間ほど横になった部屋の奥へと案内した。
そこで彼女は軽いマスクを取り出すと、額から鼻に向けて私の顔にかぶせいた。

「さあ行きましょう、ミッシェル。ようこそティアウーバ星へ」
我々は宇宙船の外へ出て短い廊下を歩いた。
すぐ明るい光がやってきた。
私は何度かバランスを失いその度にタオが支えてくれた。
少々照れくさかったが、その感覚は心地よかった。
外にでても誰にも会わないことに少し驚かされた。
地球だった大勢のレポーターに取り囲まれ、カメラのストロボや赤い絨毯に迎えられたただろう。
どうしてこの国の元首が自ら現れないのだろうか?
いったいここの人々は<外惑星人>の訪問を受けるということはないのだろうか?
しかし、何の歓迎もなかった........。
しばらく進むと円形のプラットホームに到着した。
タオは丸い椅子の一つに腰をかけ、私の向い側に腰かけるよう合図した。
彼女は携帯電話のような機器を取り出した。
するとただちに宇宙船内で目に見えないフォース・フィールド縛られたときと同じような感じにおそわれた。
やがてプラットフォームは、微かなハミング音とともにゆっくりと数メートル上昇し、それから突然800メートル先にある”卵”に向かって動き出した。
微かに香る空気が私の鼻孔をくすぐったが、温度は摂氏26度ほどで非常に心地よかった。
一瞬のうちに我々は到着し、まるで雲の中を通り抜けるように卵の壁を通過した。
プラットフォームは静止し、ゆっくりと建物の床に着地した。
私は周囲を見回した。
信じられないことについさっきまで目にしていた卵は消えていた。
我々は本当に卵に中に入ったのだ。
しかし我々の周囲には見はるかす限り田園風景が広がっていた。
まるで外にいるかのように、着陸した床とドックに納まった宇宙船をみることができた。
「あなたの考えていることはわかりますよ、ミッシェル。あとでその不思議を説明してあげます」
我々から少し離れた所では、2、30人の人々が、宇宙船内にあった同じようなスクリーンとデスクの前で忙しそうに働いていた。
音楽のようなものが柔らかに流れていて、私は何ともの言えない幸福感に包まれていた。

タオは私についてくるように合図し、大きな卵の”仮想内壁”の近くにある小さな卵の一つに向かって歩き出した。
我々が歩いて行くと、通り過ぎる人々は誰も嬉しそうに挨拶してくれた。
ここで言っておきたいのは、タオと私の部屋の中を歩く奇妙なカップルだったことだ。
あまりに身長が違い、並んで歩く時は彼女の歩調を緩めなければならなかった。
私は何とか彼女に合わせようとしたが、ぎこちなくジャンプするばかりで、それがさらに奇妙な様子を強調することになった。
それまで70キロの体重を動かすのに慣れていた私が、今やわずか47キロの体を動かすのだ。
読者もこのカップルが生み出す効果が想像できるだろう。

我々は小さな卵の壁で輝いている先に向かって近づいた。
マスクをしていたにもかかわらず、光の輝きを意識しないではいられなかった。
光の下を通り壁を抜け、一つの部屋に入った。
ただちに私はここが宇宙船のスクリーンに映し出されていた部屋であることに気が付いた。
私はティアウーバ星にある<銀河間センター>にいたのだ。
タオはマスクを外した。「大丈夫よ、ミッシェル。ここでは必要ないわ」
彼女はそこにいた12人の人々をひとりづつ私に紹介してくれた。
彼女たちは私には理解できない言葉を口にし、歓迎のゼスチャーとして私の肩に手を当てた。
彼女たちの表情には喜びと親切さがあふれており、私は彼女たちの温かい歓迎に深く打たれた。
まるで、彼女たちは私のことを仲間のひとりのように扱ってくれたのだ。
タオは彼女の質問を代弁してくれた。
「なぜ彼はそんなに悲しそうで、顔色が悪いのかと言っているわ」
「彼女たちは地球人の表情を見慣れていないのです。ご覧のように、ここの人々の表情には絶えず幸福感があふれています。
それは本当だった。
まるで彼女たちは刻々とすばらしいニュースを受取っているかのように見えた。
ところで、私は彼女たちはどこか奇妙なところがあることに気がついていた。
そう、誰もが同じ年齢のように見えたのである。

第4章はここで終了で、次は第5章です。